夢の島のはなし。

夢の島でSHOCKをおもいだした。

という覚書きです。

 

しょうくんが、コウイチ。
れんれんが、リカ。
カイちゃんが、ライバル。

ぷりちゃんが、オーナーとコウイチ側。
らぶとらがライバル側。

(HiBはしょうくんにほとんど絡んでこないのでいったん忘れることにします)


Endless SHOCKの1幕後半、カンパニーがオンブロードウェイの大劇場でやるようになってみんなの足並みがそろわなくなってきた頃が、夢島では1幕の幕開け。

しょうくんが「Show must go on!」とか「もっと高見を目指さないと!」って言いながら、取り憑かれたように色んなショーを生み出していく。
そのショーのテーマは、四季だったり、WWⅡだったり、オリンピックだったり。

 

信じてついていこうとするれんれん。
出会ったころの優しいしょうくんとかけ離れていくことが寂しいカイちゃん。
しょうくんに同調するきしくん。
カンパニーの和を保とうとするじんちゃん。
見守るいわはしさん。

しょうくんのスタンドプレイを責めるやすいさん、のえるくん、ちかちゃん、さなだくんたち。

しょうくんとカイちゃんが完全に仲違いするのは、コウイチとライバルの、ジャパネスク前の喧嘩。

 

階段落ち→生死の境をさまようコウイチ→悪夢にうなされ続けるライバル、のパートは夢島にはないんだけど、その代わりに「誰も俺を理解してくれない…俺は一人でやってやる!」って絶望するしょうくんが、謎の少年(=幼い頃のしょうくん)に導かれて、宇宙で、不思議体験を色々とすることによって自分や周りを見つめ直すことになるのかなぁ、と。ここは、ドリボの1幕終わりから2幕始まりに近いのかな?一回しかみたことないのでうろ覚え。

この時、しょうくんが老人の姿に変えられるのは、コウイチが一度死んで復活するのと同じ意味。生まれ変わり。

で、れんれんがしょうくん殴るのは、リカがコウイチを刺すとこに重なり、カイちゃんが宇宙にやってきてもう一回つっかかるのは、Higherのあとのライバルに重なるんだけど、この辺の夢島、ストーリーが重複するっていうかめちゃくちゃもたつくので、記憶が曖昧です。違うかもしれない。闇突きっぽい、パートがしいて言えばHigherかなぁ…

しょうくんが「みんながいるから、ここにいられる」的な台詞を言うんだけど、これはコウイチの「みんながいるから走り続けることができたんだ」と重なる。

SHOCKはその後、ライバルに「俺がいなくても、お前はもう走り続けることができるだろう?」っていう話になっていくので、そういう深みは夢島には全然ないけどね。

で、みんな和解して、3人だけになって歌うKINGの新曲?*1は、ONE DAY reprise。

それで宇宙船からぷりちゃんがKINGに声をかけるまでがお芝居パートで、宇宙船まわってHiBちゃん出てきてLGTE始まるところからが、最後の劇中劇、というか、いままさに帝国劇場で行われている夢島のリアルタイムショーに戻ってくる。

しょうくんの劇中最後のフライングを、れんれんがフッキングして、カイちゃんがキャッチするとこだけは、フクダがコウイチをフッキングして、飛び立つコウイチに向かってタツミが「いけ!!」ってオフマイクで叫んでたシーンと同じくらいエモいなぁとおもう。*2

あのフライング、しょうくんにめっちゃ拍手を贈ってあげたいとおもうんだけど、帝劇その気配がなくてちょこっと残念。小さく手を叩いています。。。

CONTINUE repriseは、LGTT。

で、カーテンコール。

 

*****************

 

SHOCKはエンターテイメントの高みを目指す若者たちが主役で、夢島もそうなんだけど、夢島はそこにさらに「平和でないと、エンターテイメントは生み出せない。エンターテイメントに携わる限り、平和を希求するのは使命。平和の為に、エンターテイメントにできることはあるか」みたいな、社長が一生かけて取り組んでるであろう裏テーマをしょうくんに語らせるから、観劇後も重たくて重たくて、体の底に昇華できない鉛みたいなものが残って全然たのしくはない。

人ひとり死ぬ悲劇のSHOCKの方が、観劇後の気持ちが圧倒的に良いから、そういう意味では全然違うものでもあるんだけど、でも主役をしょうくん一人に絞った結果、骨格こんなにSHOCKと似通うんだなぁというのが初見の感想。

あとコウイチに堂本光一を、ライバル役には屋良朝幸や内博貴を、どうしたって彼らの生き方を何にも言われなくたってこっちは勝手に滲ませて見てしまうじゃん? 

お芝居している人の本当のこと、はちゃんとフィクションにして織り交ぜた方が、こちらをいっぱい想像させるし考えさせるし、ひいては届くのではないかな、とおもう。

 

それとあくまで自分の想いの記録として、最後にこそっと書くんですけど、カラオケ音源流れてて台詞を言う尺が決まってて早口言葉状態なのがすごくすごく大変なのはわかるけど、でも台詞噛まないでほしい…噛むくらいなら、誰かにその台詞変わってもらったらとさえおもう。

昔観に行ったとある時代劇で、主演の女優さんが何度も何度も噛むので、全然集中できない経験があって。その時に感じたのは、「あ、噛んだ」って客がおもう瞬間に、芝居の世界から現実に引き戻されちゃうってこと。どんなに熱演していても、「台詞」だってことをおもいださせるというか。

その女優さんは元ダンサーで柔軟とかの準備運動は入念にやるけど、声だしをほとんどしないんだって関係者に後からきいて、さもありなん、とおもったんでした。勿論、わざと噛んでいるわけではけしてないはずだけど、1公演中に何度もだったので、「噛む」ということがどういう効果を客に生んでしまうのかこの人はこんなに無自覚なんだっておもって、もうその女優さん、映像でも出てるとみない人になってしまった。

春に「きみはいい人」を3回観たのは、実はサリーが早口でまくしたてる見せ場のパートを、初回は2幕で1か所噛んで、2回目は1幕で一か所噛んで、だったので、「完璧なサリーをみたい!!」ってすがるような思いで3公演目のチケットを幕間に買い求めたのでした…3回目の田野サリー、完璧だったので嬉しかった。

というくらい自分は偏執的に噛む行為が苦手なので、レポで噛みがちとはわかってたんだけど、しょっぱなからきしくんが噛んだのが、自分でもびっくりしたんだけど想定以上のショックで、その後台詞言うたび、噛むか噛まないか気になっちゃってあまり良い観劇にはならなかったのでした。。。(苦笑)

でもきしくんは、間のとり方とか、ただ自然にそこにいることがめちゃくちゃ上手だし、台詞っぽく張らなくても発声が通る声質は天性のものだとあらためて確信したし、だからこそ「もともとそんなに怒ってねぇし」の台詞にチケ代全部!!とおもったので、また観に行ってしまうんだ…中毒。

*1:この曲「Stay with me」って歌詞をしょうくんが歌ってて、ちゃんと意味のある配置だし、良い曲なんだけど、曲調がドJ-popで、とても不思議な気分になる。追記:J-popじゃなくて、ハイスクールミュージカルとかgleeみの方が近いかも。アメリカのティーン向けポップ。

*2:ぷりちゃん達でやられたら、涙なしではみられないような気もしつつ、なんとなく、ぷりちゃん3人には、誰か一人が飛ぶっていうのが似合わないような気もしつつ。